2015畑の記録*6/17今年の苗立てと作付けに関して思うところ


*苗立ての時期について

今年は苗立ての開始時期が早かったことが失敗だったと思っていたけど、定植が済んでみると、早いは早かったけど一概に失敗だったとは言えない気がしてきた。

3月末に蒔いた富士キャベツが小さくて定植に間に合わなかったりもしているので、作物の種類によっては、全然早くないのかもしれない。

交換会などで見た他の人の苗に比べてウチの苗は背が高かったのだが、それは徒長していたせいではないかと思われ、そうなると時期の問題よりも、水遣りや日当たりの問題の方が大きいのではないだろうか。

それに、ウチの畑は他所の畑よりも成長がゆっくりであり、結構な強風にさらされる地域だということを考えたら、少し大きめに苗を作っておいた方が安心して定植できるのではないかとも思う。

と言うことで、来年も春分の日辺りを目安に苗立てをすれば良いのじゃないだろうか。

*育苗について

今年は徒長して徒長してひどかったので、来年は水をやり過ぎないことだ。

それから、とにかく寒さには当てないようにすること。育苗の後半、気温が15℃を下回らない暖かい日には外の風にあてるが、外出などして取り込むのが遅れそうな場合は、いっそ出さない方が良いと思われる。

*種まきについて

セルトレイ
・土の量…少ない
・置き場所…省スペース
・植え替え回数…1回〜2回
・水分…乾燥ぎみ
・根鉢…少し
・持ち運び…しやすい
・大きなタネ、大きな芽…不向き
・小さなタネ、小さな芽…OK
複数発芽した場合…切って間引き
・発芽しなかった場合…無駄は少ない
・特筆…全てのセルの植え替えがすむまで片付けられない

広いトレイ
・土の量…中くらい
・置き場所…省スペース
・植え替え回数…1回〜2回
・水分…ほどほど
・根鉢…なし
・持ち運び…しやすい
大きなタネ、大きな芽…不向き
・小さなタネ、小さな芽…OK
複数発芽した場合…株分けできる
・発芽しなかった場合…無駄は少ない
・特筆…根鉢がはらないので植え替え必須だが植え替えしづらい、全ての植え替えがすむまで片付けられない

6㎝ポットに種まき
・土の量…中くらい
・置き場所…やや広いスペース
・植え替え回数…1回
・水分…乾燥ぎみ
・根鉢…ほどほど
・持ち運び…しにくい
大きなタネ、大きな芽…不向き
・小さなタネ、小さな芽…OK
複数発芽した場合…切って間引く
・発芽しなかった場合…スペースの無駄が多い
・特筆…転びやすいので扱いがめんどくさい

9㎝ポットに種まき
・土の量…多い
・置き場所…広いすが必要
・植え替え回数…必要なし
・水分…過多になりやすい
・根鉢…しっかり
・持ち運び…しにくい
大きなタネ、大きな芽…OK
・小さなタネ、小さな芽…不向き
複数発芽した場合…切って間引く
・発芽しなかった場合…スペースの無駄が特に多い
・特筆…数が多くなるので移動が不便

これらを踏まえて、さぁ来年はどうしよう(´・_・`)

*育苗についてそのほか

・苗立てはできれば屋外でやりたい。暖かくなったきてからの出し入れが大変だし、後半は虫の発生がひどすぎる。けれども今のところ、温度管理、日照管理、水遣りの問題をクリアできる策は見つかってない…

・ハーブはタネから育てるのは難しい。オレガノ、マジョラム、ホーリーバジルは芽は出たけど育てられなかった。チャイブの芽出しは、ものすごーく時間がかかったし、ちっとも大きくならない。

*ミスの話

・ホオズキとトスカーナバイオレットのタネを間違えていた。どちらも食べた実の中から取ったもので、乾燥させたりしているときに入れ替わってしまったのだと思う。

ホオズキ(本当はトスカーナ)の苗を育てながら、おかしいなおかしいなと思ってはいたのだ。姿形が、なんとトマトに似ているものなのかと。同様に、トスカーナバイオレットってトマトのくせに葉っぱが丸いのだなぁなんて思っていたので、疑問は全て解決した。

・銀手亡はツルなしインゲンだった。葡萄棚の隅っこに植えて、葡萄棚から紐を垂らしてそれに絡ませようかと思っていたけど、その必要はない。

ツタンカーメンは、インゲンだと思っていたのでインゲンエリアに植えたのだけど、インゲンではなくエンドウだった。出てきた芽のかたちを見れば、インゲンとエンドウの違いは明らかだった。

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・わざわざコンフリー株分けしてもらったら、隣の空き地にコンフリーが生えていた。

・それを言うなら、わざわざホースラディッシュの苗を取り寄せて買ったけど、ウチの敷地内に生えていた。

・育苗が上手くいかなくて、定植できた苗の数が計画に足りなかったのは仕方ないけど、持っている全てのタネが発芽しても計画に足りないというのは、いかがなものか。なんという杜撰な計画。


思えば長い道のりだった。

去年の育苗でほとんどの苗をだめにしたトラウマから、今年はまだ畑が雪の平原であった頃から苗を作った。何がどれだけ必要なのかの検討がつかず、また何をどうやって蒔くのが良いのかも手探りであった。

芽が出ないと言って悩み、間引きしたくないと言って悩み、徒長したと言って悩んだ。

日に当てるのか、水遣りはどのくらいか、風には当てた方がいいのか、軸となる考えや経験がないから、情報に踊らされ、思いつきで試して、幾つかの苗をだめにした。

雪がとけたら、今度は開墾に追われた。今年は大幅に畑の面積を広げたので、大量に作った苗も、耕さなかったら植えるところがない。

不耕起栽培という、自然の循環を利用し、かつ楽チンな方法をやるチャンスでもあったけど、砂利混じりの粘土質ということ、ご近所さんが提供してくれた機械技術への興味もあり、今年は耕すことにした。

畑をどうやって育てていくかは、まだまだ方針が定まっていない。藁一本の革命でも読むかー(´・_・`)