2015季節の手仕事*2/28柑橘ミックスのマーマレード



Aの実家から届けられたゴージャスな宝箱。その中身は、伊予柑デコポンとポンカンとナントカとナントカであった。

無類の柑橘好きにとっては、もう堪らない内容なのだが、直に食べられる量には限界がある。

柑橘とはいえ、ヤツらも意外と足は早く、ちょっと放っておくと、すぐ水分が抜けたり醸されたりしてダメになってしまうので、実に、実に、もったいない。

あちら蜜柑の国では、道の駅で叩き売りされるものでも、こちら北の国では、大枚叩いて買い求める貴重品なのだ。傷ませるなんて、とんでもない。

なので、どかんとマーマレードを作ってみた次第だ。

なぜ、どかんなのかと言うと、柑橘の種類が多いほど、美味しいマーマレードになるということなので、全部の柑橘を使ったからである。

ジャム作ってるときって、なんか幸せよね?と、知人が言っていたが、大鍋いっぱいのジャムを煮る作業は、甘い幸せでもオシャレでもナチュラルでもなんでもなく、普通に労働だった。

柑橘ミックスのマーマレード覚え書き

分量
・柑橘1kgに対し、砂糖400g

・白い所はあまり残さない
・くし形切りにしてから3mm幅
・水にさらす→絞る×2回
・茹でこぼす×3回
・水にさらす→絞る

実など
・果肉のいちょう切り
・果汁
・砂糖の半量
・タネ(お茶パックに入れる)

実など、を鍋に入れておく。弱火にかける。皮も追加。皮が透き通ってきたら、残りの砂糖を追加。もう少し煮て、ビンに詰める。

トロミの素は、タネに含まれるペクチンなので、タネは大切に。

f:id:suehiroB:20150325124144j:plain


かくして、我が家で一番大きい鍋で、たっぷりのジャムが完成した訳だが、美味しくできたように思うが、これが手作りしたという充足感の賜物なのか、実際に良い味なのかどうかは、わからなかった。

これまで、柑橘は好きだけどマーマレードは好んで食べてこなかったせいで、正解の味を知らないのだ。

とは言え、おすそ分けした先からは、好意的な感想をいただいたので、美味しくできたということになった。みんな優しいのだ。

北海道では柑橘がとれないので、柑橘のジャム作りは、本当は季節の手仕事じゃないのだけど、人の繋がりと流通のおかげで、美味しく楽しい暮らしができるということだ。何でもかんでもありがたい。