2015花壇の記録*3/29土木工事
玄関側の外構に手をつけている。
ネットで根粒菌を作る樹木見つけて盛り上がってしまって、つい発注してしまったのが、先週の話。そして今週、わずかに残雪が残る札幌の地に、苗は届いてしまった。
作業を急がざるを得ない理由が、ここにある。
土地や家のラインに沿うように、ポイントが等辺じゃない三角形になるように、視線の流れに奥行きが出るように、本で読んだだけの植栽デザインの基本を考慮しつつ決めた場所を、掘る。
我が家の土地は、かなりの砂利混じり。その下は、かなり強固な粘土。粘土質はそう簡単に変えられないけど、せめて砂利だけでも取り除いておいてあげないと、迎え入れる側として、なんだか申し訳ないような気分になる。
掘り進めていると、かなりの砂利混じりとはいえ、栗の木の近くなどではミミズも出てくる。
ミミズが出てくるたびに掘る手を休め、ミミズを捕獲して花壇へと移動させる。
ミミズが続々出てくるので作業が進まない一方、掘り続けると体がしんどいのでミミズ移動が小休憩になる。
黙々と、掘る→ミミズ移動→掘る→ミミズ移動を繰り返していくうち、だんだん、何を何のためにやっているのかわからなくなっていく。
ミミズを救いたいのか、花壇の土を良くしたいのか。
ふと思う。面倒だったら止めれば良いのだ。
でも止めない。だって、これは「Seven Years In Tibet ごっこ」なのだから。
確かに面倒で、なおかつ意味も理由もよくわからない作業をしている自分たちが、面白いのだ。
新しい環境で、彼らが楽しく生きて沢山の有機物を分解してくれると、ワレワレも嬉しい。
ところで。
畑や庭作りを始めてから、砂利などというものは、草木も育たず微生物も住めず、なんて憎いヤツらなのだと思ったこともあった。
だけど、少し前に、造成中の友達の家の土地でクルマがぬかるみにはまってJAFに助けてもらったことで、我が家の砂利が、いかにワレワレの為に仕事をしてくれていたのかということを思い知ったのだ。
そんな我が家の砂利たちは、前出の造成中の友人の土地へ行き、地盤を固めるお手伝いをすることになった。
良かった。実に良かった。砂利たちを使い捨てにしなくて済んだこともさることながら、ワレワレは処分代がかからずに済んだということ、友達の方でも新しく砂利を購入しなくて済んだということもだ。いや実に良かった。
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