2015畑の記録*5/24じゃがいも植付け・直播第一弾


じゃがいも。周りの人が続々植付けをする中、畑の準備もできてなかったワレワレは、「こないだまで暖かかったけど、最近ちょっと寒さが戻ってるじゃん。まだ早いって」などと言い合いながらも、去年はいつ植付けしたっけ?見切り品になった種イモを買ったということは去年も遅かったはずだから大丈夫だよね?など、内心ひやひやしていたのだが、ようやく植付けをする時間と準備ができて、一安心。

今年の種イモは、買ってきたキタアカリと、去年とれたやつ。

去年のイモは芽が出放題で異星人のようになってたし、キタアカリは少し醸されていた。

去年のイモはともかく、キタアカリの状態がすこぶる悪いのには理由があって、まだ気温が上がっていない時期にホームセンターに行ったら既に種イモが売り出されていて、あまつさえ幾つかの品種が売切れたりしているものだから、早く買わなければならないのかと焦って買ったはいいが畑が整っていなくて長いこと放置していたからである。

今年の経験から、店に出る時期と実際に畑におろす時期は違うのだと分かったので、来年はもう引っかからない。

タネをまいたもの(裏の畑)
・カラシナスエヒロ
・カラシナ購入
・日本ホウレンソウ
コマツナ
・カブ
・ズッキーナトンダパッローネ
・ニンジン3種
・ダイコン2種
大浦ごぼう
・キンシウリ
・アマ

タネをまいたもの(表の畑)
・ゴールデンバンタム
・北海道かぼっちゃ
・タマフクラ

思った以上に蒔けなかったので、続きは近日中に。兼業プチ百姓はつらいよ。

近頃の気温
・最高気温 20℃以上
・最低気温 10℃以上
でも夜は風が吹くから体感温度は寒い感じ。

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畑の表面を耕していたら、お隣さんが耕運機を貸してくれた。

驚くべき作業効率とシンプルでワイルドなメカに、ちょっと盛り上がってしまった。単純に楽しいとも思った。

使ってみて感じたことは、耕運機を使ったことがないのに、耕運機を否定するなんておかしいってこと。

家庭菜園って、誰のため、何のためにやるものなんだろうか。

勝手に植えて勝手に獲って食べてるのだから、自分たちのためであることに間違いはない。

自分たちの楽しみのためなら、耕運機を使って楽しく家庭菜園をやって何が悪いのだろうか。

また、雑草が生えすぎず、ふっくらした土の畑を見ると、みんな安心するのだということも感じた。ワレワレとて、そんな畑を見ると、あぁ畑らしいなぁと思うもの。

ウチの畑が、雑草ボーボーで土塊がゴロゴロしてるのを見て、ご近所さんが心配して草を刈ってくれたり耕運機を貸してくれたのだ。

たんぽぽが駆除され、大まかにだけど耕されて少しふっくらしたウチの畑を見て、ご近所さんは喜んでくれた。

そこに、何の悪があるのかな。

職としての農に対しては、従事者ではないワレワレがあーだこーだ言うのは筋違いだ。

でも、そこが、職としての農ではない家庭菜園だったとしても、イチャモンつけていいってことはないと思う。

地主だからってその土地(土壌・微生物)を好きにしていいってことはないとは思うのだけど、職としての農よりももっと自分たちの幸せに直結してる分、なおのこと、あーだこーだ言うのは憚られる。

ワレワレは複雑な思いで、しかし、いかにも畑っぽくなって作業と管理がやりやすくなった畑を眺めた。

ワレワレは、誰のため、何のためにやってるんだろうか。

せめて搾取する一方ではなく循環の力を借りてやっていきたい、なんて言うくせに、堆肥をいれてみたり、畑を耕してみたりしている。

せいぜい言えるのは、農薬と化成肥料を使ってないってことくらいだけど、それだって、自分のところで得たものではない他所から持ち込んだ堆肥を使ってるんだったら、循環の力を使ってないことに変わりないし。

緑肥をまいたりコンパニオンプランツを植えたりしてみるのに、たんぽぽは駆除してみたり、支離滅裂だ。

奪うだけじゃない消費するだけじゃない暮らし方がしたいと言いつつ、知識認識意識の行き届かないところで、がんがん奪ってる。

それは、ワレワレが取り入れたい価値観はパーマカルチャーであるのに、パーマカルチャーの畑のイメージがちゃんと自分の中にないことに由来しているのかもしれない。

そもそもパーマカルチャーの畑なんて、お手本があってその通りにやればいいわけじゃないのだから、ここの土地の循環の輪に上手に繋がるには、やりながら、見つけていかないといけないんだよなぁ。

作物の知識も作業の知識もないだけじゃなく、この土地のことだって全然見えてない。

例えば、お隣さんとの土地の境目に、ホースラディッシュが生えていたこと。お隣さんに教えてもらうまで、その植物が何かなんて考えもしなかった。というか、こんな風に生えてるなんて知らなかったので、ハーブ屋さんで山ワサビの苗を買ったところだった(・_・;
 
いろんな種類の草でボーボーになるということは、言いかえればそれだけ多様性があるってことで、その中には自分たちが役に立つと思う植物だってある。

自分たちが知らないだけ、気づいていないだけで、ここは豊かな土地なんだなぁ。


畑って、3つの季節にまたがる長期的な計画なので、失敗したくないという気持ちが強くなって、どうしても慣行のやり方に惹かれてしまうのだけど、便利なものを生み出した頭脳と技術を否定せず、親切なみんなをがっかりさせず、失敗を恐れず、勇気をもって、がんばっていかなくちゃね。

今朝、ニュースで人工知能の話題をしていたけど、自分を人工知能だと思えば、失敗は糧になるので気にしないですむかもしれないなぁ。

ただ、人工知能と違って、学んでも覚えてなくてまた失敗するから、手探りだとしても面倒だとしても形だけでも計画を立てて、実行した内容と結果の記録をとっておかなくては。

そうだった、そのためにこのブログを綴っているのであったよ。

大丈夫だ。ワレワレはがんばれてる!